ClaudeのProjectsで業務マニュアルを作る方法【コピペ可プロンプト付き】
「業務マニュアルを作りたいけど、まとまった時間が取れない」——そう感じている方に向けて、ClaudeのProjects機能を使えば、バラバラなメモや引き継ぎメールをそのまま貼るだけで、構造化されたマニュアルのたたき台が完成します。このページを読めば、今日中に第一版を作れる手順が身につきます。

・バラバラなメモ → 構造化された業務マニュアルのたたき台
・Claude Projectsの設定から出力まで、ステップごとに理解できる
・コピペして使えるプロンプトをそのまま流用できる
ClaudeをAI活用に使い始めたばかりの方には、まずこちらの記事がおすすめです。
Claude Codeでブログ運用を半自動化した記録 →
必要なもの
| 用意するもの | 説明 |
|---|---|
| Claude Pro または Team プラン | Projects機能はPro/Team/Enterpriseプランで利用可能。Freeプランでは使えません |
| まとめたい業務のメモ・資料 | 引き継ぎメール、手書きのメモ、スプレッドシートの説明書きなど、形式は問いません |
| 15〜30分の時間 | 初回設定と最初のプロンプト投入にかかる時間の目安です |
Claude Proへのアップグレードはこちらから確認できます:
Claude Pro 公式ページを見る →
ステップ1: Projectsで新しいプロジェクトを作成する
Claude(claude.ai)にログインしたら、左サイドバーの「Projects」をクリックします。
- 「New project」ボタンをクリック
- プロジェクト名を入力(例: 「営業マニュアル作成」「経理引き継ぎ資料」)
- 「Create project」で確定
プロジェクトが作られると、専用のチャット画面とカスタム指示(Instructions)の入力欄が表示されます。
カスタム指示(Instructions)に設定する内容
Instructionsは「このプロジェクトでのClaudeへの前提指示」です。以下のテンプレートをコピーして貼り付けてください:
あなたはプロの業務マニュアル作成の専門家です。
私が提供するメモ・資料・作業手順の断片をもとに、
誰でも読んでわかる業務マニュアルを作成してください。
出力形式:
- 見出し構造(H2/H3)で整理する
- 手順は番号付きリストで書く
- 注意事項は箇条書きで別枠にまとめる
- 専門用語は初出時に括弧で説明を補う
対象読者: [ここに対象者を入力。例:「入社1年目の営業担当者」]
業種/部門: [ここに入力。例:「不動産仲介業の営業部門」]
Instructionsを設定することで、以後の会話でいちいち「専門家として書いて」と追加する手間がなくなります。
ステップ2: 素材をProjectにアップロードまたは貼り付ける
Projectsには「Files」タブから資料をアップロードできます。
アップロードできる形式:
– PDF / Word / テキストファイル
– 画像(スクリーンショット含む)
– 最大ファイルサイズは1ファイルあたり約30MB
資料がバラバラのメモ形式の場合は、ファイルにまとめず、チャット画面に直接テキストを貼り付けてもかまいません。Projectsは「この会話の文脈を引き継ぐ」ことに意味があるため、最初のやり取りで素材を渡してしまうのが手軽です。
素材を貼り付けるときのプロンプト例(コピペ可)
以下は[業務名]に関する断片的なメモです。
これをもとに業務マニュアルのたたき台を作成してください。
不明な点や情報が足りない箇所は、末尾に「要確認リスト」としてまとめてください。
---
[ここにメモを貼り付ける]
---
「要確認リスト」を出力させるのがポイントです。Claudeが推測で埋めた箇所や、情報不足の箇所が一覧で確認でき、後から事実確認する作業が格段に効率化されます。
ステップ3: 出力されたたたき台を育てる
最初の出力はあくまで「たたき台」です。続けて以下のような指示を追加することで、品質を上げていきます。
セクションを追加する:
「よくある質問(FAQ)」のセクションを追加してください。
想定される質問を5つ挙げ、それぞれ簡潔に回答してください。
説明を詳しくする:
「[特定の手順]」の部分をもう少し詳しく説明してください。
特に初めて担当する人が迷いやすいポイントを重点的に補足してください。
読みやすくする:
全体を読み返し、以下の点を改善してください:
- 一文が長すぎる箇所を分割する
- 専門用語に説明がない箇所を補う
- 手順の抜け漏れがないか確認する
Projectsでは会話の文脈が保持されるため、「前の出力を踏まえて」という指示が通ります。別のチャットで同じことをやろうとすると、毎回素材を貼り直す手間が発生します。これがProjectsを使う最大の利点です。
ステップ4: Markdownで書き出し、社内ツールに貼る
Claudeが生成した文章はMarkdown形式が基本です。以下のツールにそのままコピーして使えます:
- Notion: MarkdownをそのままペーストするとH2/H3・リストが自動変換されます
- Confluence: インポート機能でMarkdownを読み込めます
- Google ドキュメント: プレーンテキストとして貼り付け後、見出しスタイルを手動で適用
「Markdownで出力して」とあらかじめInstructionsに書いておくと、毎回指定する手間が省けます。
Claude Projectsを使うメリットと向いていないケース
Claude Projectsが特に役立つのは、次のような状況です:
- 同じ業務のマニュアルを何度も繰り返して改善したい(文脈が引き継がれる)
- 複数の担当者でマニュアルを共有して編集したい(Teamプランの場合)
- 一度整えたプロンプト設定を使い回したい(Instructionsの再利用)
一方、以下のケースでは別のアプローチが向いている場合があります:
- 1回きりの簡単なドキュメントを作るだけ → 通常のClaudeチャットで十分
- 会社全体の情報システムと連携したい → 専用の文書管理ツールの検討を推奨
よくある詰まりポイント
Projectsが表示されない
ClaudeのFreeプランではProjectsは利用できません。Pro以上のプランにアップグレードするか、Teamプランの管理者にProjectsへのアクセス権を確認してください。
出力が長すぎて途中で切れる
Claudeの1回の出力に上限があるため、長いマニュアルは分割して生成するとスムーズです:
まずは「1. 業務概要」と「2. 事前準備」のセクションだけを作成してください。
次のメッセージで続きをお願いします。
セクションごとに会話を分けると、それぞれを丁寧に作ってもらいやすくなります。
内容の精度が低い / 事実誤認がある
Claudeはこちらが提供した情報をもとに生成します。素材の情報量が少ないと、推測で補われる箇所が増え、精度が下がります。対策としては:
- メモをできるだけ具体的に書いてから貼る(手順の数字、使うツール名、担当部署名など)
- 「推測で書いた箇所はわかるようにしてください」と指示を加える
- 生成後は担当者が内容を確認する
Instructionsの指示が反映されない
Instructionsを設定した後、既存のチャットでは設定が反映されない場合があります。新しいチャットスレッドを同じProject内で始めると、Instructionsが確実に適用されます。
応用例: 業種別の使い方
営業マニュアルを作る場合
商談の進め方、提案書の作り方、見積もり作成の手順など、属人化しやすい営業プロセスの標準化に向いています。
Instructionsへの追加例:
営業担当者が初日から動けるよう、具体的なスクリプト例や
トークフローを含めてください。
ChatGPTで提案書やメール文章を作る手順については、こちらの記事も参考になります:
ChatGPTでブログ記事を書く7ステップ →
経理・バックオフィスのマニュアルを作る場合
月次締め処理、経費精算の手順、振込作業のフローなど、ミスが起きると大変な作業ほど、手順の明文化が重要です。
各手順に「よくあるミス」と「確認ポイント」を追加してください。
ミスの発生しやすい箇所は警告ボックスで強調してください。
ExcelやGoogleスプレッドシートの操作手順をAIで効率化する方法はこちら:
ChatGPTでExcel関数を瞬時に作る方法 →
採用・研修マニュアルを作る場合
入社後のオリエンテーション内容、各種システムの使い方、社内ルールの説明など、新入社員向けのドキュメント作成にも活用できます。
読む対象者は入社1週間以内の新入社員です。
IT知識は最小限として、ツールの起動方法から順番に説明してください。
社内独自の用語は初出時に説明を補ってください。
関連ツール紹介
Claude Pro(有料プラン)
ProjectsはClaude ProまたはTeamプランで使える機能です。月額約20ドルのProプランは、業務マニュアル作成・議事録まとめ・メール文章生成など、日常業務でのAI活用を始めたい方にちょうど良い入口です。
月額約20ドルでProjects機能、優先アクセス、長い会話コンテキストが利用可能。
Claude Proの料金・プランを確認する →
※ 料金は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
NotebookLM(Google)
社内資料を複数アップロードして横断的に質問できます。マニュアルの下調べ段階、複数ドキュメントの情報整理に向いています。Claudeで整理したマニュアルの確認作業にも使えます。
Notion AI
マニュアルの管理先がNotionであれば、Notion AI内でマニュアルを直接生成・編集できます。Claude Projectsで作ったたたき台をNotionにペーストし、Notion AIで細部を調整するという組み合わせも効果的です。
まとめ
Claude Projectsを使った業務マニュアル作成の流れをまとめます:
- ProまたはTeamプランでProjectsを開き、カスタム指示を設定する
- 素材(メモ・資料)を貼り付けてたたき台を生成する
- 追加指示で内容を育て、担当者がレビューする
- MarkdownをNotionやGoogle ドキュメントなどにエクスポートする
業務マニュアルは「完璧なものを一度に作ろう」とすると手が止まります。Claudeに素材を渡してたたき台を出させてから、人間がレビューする流れにすることで、作業の心理的ハードルが大幅に下がります。
生成AIをもっと業務に活かしたい方は、以下の記事も参考にしてください:
